最初の5日間母乳がほとんど出ず絶望的だったのでその記録です。
ちなみに3週ごろから完母でいけてます。
*完母(かんぼ)・・・完全母乳。ミルクを使わずに母乳だけで栄養を摂らせること。
母乳のメリットは多い
まず、私は母乳かミルクかに大してこだわりはないのですが、メリットが多いので、出るなら母乳を使って育てたいよな~ぐらいのスタンスです。
子のメリット
①母の免疫をあげられて、感染症のリスクが減る。
②乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが減るらしい。
③災害時にもいつも通り飲める。
母のメリット
①授乳すると子宮が収縮するので、産後の回復が早い。
②子にエネルギーをあげるので産後の体重が戻りやすい。
③ミルクを作ったり哺乳瓶を洗ったり消毒したりしなくてよい。
④ミルク代がかからない。(最近ミルク高い・・・。)
デメリット
①引き続きカフェインとアルコールが飲めない。
②乳腺炎などのトラブルのリスクがある。
③パパと「均等に」育児するのは難しい。
④初期からミルクを飲んでいる子の方が乳アレルギーになりにくいらしい。
出産直後は母乳が出ない
妊娠中、母乳のことって全然調べていなくて。
体質はほぼ実母(よく出る)と同じなので、「まぁ出るでしょ!!」と思っていたのですが、出ませんでした!
妊娠中に乳腺が発達しているものの、実際に出るようになるのは産後。
赤ちゃんが吸うことによって、ホルモンが出て母乳が分泌されるそう。
だから産後は頻回授乳(3時間おき、24時間に8回以上)しなくてはならない!と何を見ても書いてあります。
問題① 赤ちゃんがずっと寝てる
うちの赤ちゃんはずっと寝ているタイプで、3時間経っても起きない!!
「水分補給のためにも、3時間以上空けないで!」と言われて無理やり起こすものの、なかなか眠たくて吸いません。
お口に哺乳瓶をつっこむと、やっと反射で吸うレベル・・・。
足をごしごし擦ると起きる!とか体勢を変えたら起きる!とかいろいろと言われましたが、うちの子は起きず大変悩みました。
起こして吸わせて、ミルクをあげて・・・としていると既に1時間が経過。
予定時間の30分前には起こしにかかるので、1時間半くらいしか寝られませんでした。
問題② 乳首が短い
あんまり自分の乳首の大きさとか気にしたことなくないですか??
小さくて長さが足りなかったようで、うまく娘がラッチオンできず・・・。
*ラッチオン・・・赤ちゃんが母親の乳首を吸おうとする動作に合わせて、母親がうまく自分の乳首を赤ちゃんに吸着させる動作のこと
長さが足りないぶん、乳輪のあたりまでをよ~く伸びるようにマッサージしておかなくてはならなかったようです。後期妊婦指導で教えておいてほしかった・・・。
問題③ 娘のお口が小さくて吸う力が弱めだった
授乳は母と子のマッチングらしく・・・。
お口の小さい&吸う力の弱めな娘ちゃんと、乳首が小さく乳輪が伸びにくい母。
どちらかがよければ困らないようなのですが、どちらもうまく吸うのが難しい組み合わせだったので、まったく吸えず。
助産師さんやスタッフさんのアドバイス
いろんな産院のスタッフさんからアドバイスを受けて素直にやっていたのですが、うまくいかないことが多かったのでそれも記録します。
人によってやるべきことが本当に違うんだな~と実感。
①乳房部マッサージをすべし⇒タイミング的に逆効果だった
最初に教わったのが、乳房部のマッサージです。
①おっぱいを持ち上げて、外側から押す。
②手の位置を少しずらして、押していく。
③おっぱいを下から上に持ち上げる。
ちょうどこの記事と同じマッサージでした!
これをいくらやっても出ず、胸だけが痛くなっていきました。
(最終的にカチカチになりましたが、哺乳量はありませんでした・・・。)
後に聞いた話によると、これは母乳量を増やすためのマッサージなので、乳頭部が「完成」してから行うとよいそうです。
まだうまく出ていない(乳管が開通していない)状態でやっても、出口がふさがっているので乳腺炎になるおそれがあるばかりとのことでした。先に開通!!
②母乳相談室を使う⇒ミルクにはよかった?、母乳には不要
「母乳相談室」を使うことを薦められました。(スタッフさんは「ぼそう」と言っていた)
これです!↓
乳頭混乱などで直母ができないときに使うものらしく、吸う練習になるとのこと。
*乳頭混乱・・・哺乳瓶のミルクは飲むが、おっぱいでの授乳は嫌がる状態。哺乳瓶の方が吸うのが楽らしい。
*直母(ちょくぼ)・・・直接母乳の略。
娘ちゃんが口全体を使って吸うのがまだうまくできず、もぐもぐ・・・という感じだったので、吸う口の形の練習に!!と薦めてくれました。
本来は哺乳瓶「母乳実感」のアタッチメントの乳首なのですが、母の乳首に付けてそのまま吸ってもらう⇒そのまま哺乳瓶に付けてミルクを飲むと教わりました。
結果的に、哺乳瓶に付けて飲ませているうちに、うまくあごを使えるようになってきたので良かったのかな?と思いました。
しかし、母の乳首に付けるの痛すぎる!!!!!
「陰圧になって母乳が出てくるから!」と言われたけど、その後信頼できる助産師さんに、「痛くなるだけで意味ないから買わないでいい」と言われてその通りでした。
痛いの数日間がまんしたけど、全く出るようにはならなかった!!!!!
③肩甲骨まわりのストレッチ⇒私には必要だった
母乳の出をよくするためには、肩まわりや肩甲骨まわりの血流をよくすることも効果的だそう。
ストレッチ1つ目
①両手を組み、手首を8の字に回す。
②そのままひじまでくっつけ、ひじから8の字に回す。
③そのまま腕を伸ばして、肩から8の字に回す。
ストレッチ2つ目
①肩に触った状態で、脇を開けたり閉めたりパタパタする。
②そのまま前回し。
③そのまま後ろ回し。
私は肩回りガチガチなので、どちらも毎回やっていました。
今もちょいちょいやっています。
④乳頭保護器を使う⇒しばらく愛用した
このメデラの乳頭保護器を愛用していました。
乳首が短くてラッチオンしにくいので、これで伸ばしてあげればよいとの助言で使い始めました。
これを使うとよく飲んでくれて、そして続けてこれを使ってうまく飲んでもらっているうちにおっぱいが柔らかくなっていき、結果的に直母もできるようになってきました!
デメリットとしては、直母より吸いにくいので乳腺炎のリスクがあることと、毎回の洗浄・消毒が面倒なことです。今のところ乳腺炎はなく、しっかり飲んでくれています。
*追記
生後1ヶ月半くらいで試しに直母であげてみたら、普通に飲んでもらうことができました!他の人の口コミでも「しばらく使っていたら不意になくてもいけるようになった」というものがあり、よくあることみたい。よかった〜!
保護器を辞めた方がいいのかな……と思ったこともありますが、無理して辞めなくてもたまにお試ししつつ使っていると、どこかで卒業できるようです。
⑤乳頭部のマッサージをする⇒これでトラブル解消しました!
今度は乳頭部・乳輪部のマッサージを教わり、これでトラブル解消しました。
①乳頭から乳輪にかけてを3本指でつまみ、親指でえのきの束をほぐすように手前側をぐりぐり・・・(痛くない程度に)
②乳頭から乳輪にかけてを3本指で軽くつまみ、10回くらい優しく圧迫する。
③方向を変えて、②をやる。
退院時に全く授乳がうまくいっていらず、退院翌日に母乳専門の助産師さんの外来があったので、即予約をして行きました!
そこでこれを教わり、助産師さんにもやってもらったことで母乳がどんどん出るようになっていきました。
まとめ
①おっぱいマッサージは乳房部と乳頭部のものがあり、乳頭部が完成してから乳房部に移行した方がよい!
(赤ちゃんが吸って開通してくれることが大半らしいが、私は開通しなかったため)
②信頼できる助産師さんを見つけて、その人だけに従うとよい!
(人によって言うことが違いすぎるため)
③血流が大事!
(母乳のもとは血液)
④赤ちゃんもママも初心者なのでうまくいかなくても落ち込まない!
それなりに新生児期も過ぎ、うちの子は成長曲線ど真ん中(むしろ上め)になっています。
めちゃめちゃ寝て間隔が開いてしまったりして大変心配していたけど、全然大丈夫だった・・・。
今でもあんまり起きないけど、神経質になりすぎなくてもいいんだなぁと感じました。
今はけっこう母乳が出るけど、気付くと1日に3L以上水を飲んでいるのでその影響かな~と思っています。